Anacondaの仮想環境について

python

はじめに

Anacondaでpythonやライブラリのバージョンを管理する機能を使いたい人向けです。

分かりやすさを重視して書くため、おおよそは合ってると思いますが、厳密には違う可能性があります。ご了承ください。

仮想環境について

仮想環境とは、pythonのバージョン、インストールされているライブラリの種類、ライブラリのバージョンなどの状態をまとめた環境を複数用意し、コンピュータにある1つの環境しかないとさせることです。なので、様々な環境に切り替えることができます。

前提として、環境にインストールするライブラリは必要最低限がいいです。なぜなら、1つの環境でアプリ開発するごとに様々なライブラリをインストールすると、使わないライブラリがインストールされていたり、いつの間にか設定が変わっていたり、同じような機能が複数存在しコンピュータがどちらを使えばいいか分からない状況が起こったりします。すると「何が原因でエラーなのか分からない」というときがあります。こうなったら原因を探すよりも全部アンインストールして、もう一度必要なライブラリだけインストールする方が早いです。

そこで、仮想環境を使うと複数の環境を用意できるため、アプリごとに、アプリ開発に必要最低限が入っている環境を用意することができます。あるアプリ用の環境がきたなくなって、全部アンインストールしても、他のアプリ用の環境には何も影響がありません。
私は、自分の好きなように環境を作成したり削除したり、管理できるのが魅力だと思います。

仮想環境の確認

macはターミナル、Windowsはanaconda promptに以下のコードを打ってみてください。

macならアプリが表示されているダッシュボードにいき、「その他」の中にあるターミナルをクリックしましょう。

Windowsならスタートボタン(左下の四角四つ)をクリックすると「A」の欄に「Anaconda3」フォルダがあるはずです。右の▽を押すとファイルが表示されますので、「Anaconda Prompt」をクリックしましょう

conda info -e

すると出力結果は、

# conda environments:
#
base                  *  C:\Users\ユーザー名\Anaconda3

となると思います。環境名とディレクトリの場所が出力されます。アスタリスク(*)のある環境が、今いる環境を示しています。

すでに環境を構築している方は、
「base」の下に環境名が並んでいるはずです

環境にあるライブラリの確認

実際にimportして確認する方法(バージョンは気にしない)

macならターミナル、windowsならcomand promptを開いて、以下のコードを入力してください。

python

すると、出力結果は、

(pythonのバージョンやAnacondaのバージョンが書かれる)
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>>

のようになると思います。これは、pythonの対話実行モードです。>>>にpythonのコードを実行することができます。

使用や確認したいライブラリを下のコードの「ライブラリ名」に入れて実行してみてください。

>>>import ライブラリ名

すると、実行結果は、

ライブラリがある場合
なにも表示されない(ライブラリがインストールされている)

ライブラリがない場合
Traceback (most recent call last):
  File "<stdin>", line 1, in <module>
ModuleNotFoundError: No module named 'ライブラリ名'

となります。

検索して確認する方法(バージョン気にする)

ライブラリのバージョンまで確認したいときは、以下を実行します。

python -m ライブラリ名 --version

実行結果は、

ライブラリがある場合
3.0.6 バージョンが出力される

ライブラリがない場合
No module named ライブラリ名

となります。

仮想環境の構築

仮想環境の確認、ライブラリの確認ができたところで、仮想環境を構築していきましょう。
下記のように入力してください

conda create -n 仮想環境の名前 Python=バージョン

指定した「仮想環境の名前」の環境に、
「バージョン」のPythonがインストールされます。

仮想環境の名前を何にするかとても悩んでしまう方は、
とりあえず「py37」とつけ
バージョン「3.7」をインストールしておきましょう。

Proceed([y]/n)?y

途中で上記の出力がされると思います。実行する際は、「y」を入力してください。
この時「n」と入力した場合、処理は中断されます。

先ほどの環境の一覧で確認します。下記のコードを実行すると

conda info -e
# conda environments:
#
base                     *  C:\Users\ユーザー名\Anaconda3
環境名       C:\Users\ユーザー名\Anaconda3\envs\環境名

と出力されていれば成功です。

環境の有効化と無効化

先ほどの作った環境を使う際には、切り替えることが必要です。

MacOSのとき
source activate 環境名

Windowsのとき
activate 環境名

と打ちます。

環境を無効化する際は、

MacOSのとき
source deactivate

Windowsのとき
deactivate

と打つとできます。

環境の削除

環境を削除する際には、

conda remove -n 環境名 --all

と入力すると削除されます。

おわりに

今回は、仮想環境について紹介しました。実際、自分はズボラなので、あまり使っていません。
ただ、非常に便利ではあると思いますので、興味ある人は実行してみてください。
動作しないなど、記事内容に問題がある場合はご報告いただければ幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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